千両
センリョウ(千両)の育て方 |ヤサシイエンゲイ
センリョウ(千両)
センリョウ科 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
花芽形成 |
果実鑑賞 |
植え付け |
剪定 |
肥料 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
ただし、枝が茂りすぎると風通しが悪くなり根元が蒸れて葉っぱを落とすことがありますので、枝数が多く茂りすぎた場合は切り詰めて枝数を減らします。作業の適期は12月~1月で、実がなっている枝を地面ぎりぎりのところで切り落とし、まだ実の付いていない若い枝を残して育てていくのが基本となります。
切り取った枝がもったいなかったら花瓶に生けたり正月飾りに利用すると良いでしょう。また、地際に短い枝がある場合も高温多湿時期に蒸れの原因になりやすいので同様に切り落としておきます。すべての枝をばっさりと短く刈り込んでしまうと株が弱るので避けます。
もともと暖かい地方の植物なので、寒さに弱い面があります。地植えにする場合は東北南部より南の地方が適しています。寒さの厳しい地方では鉢植えで育てて冬は霜や寒風の避けられる場所に移動させます。霜や寒風も強い日射し同様、枝枯れの原因になるうえに、乾いた寒風は花芽も枯らしてしまうことがあります。花芽が枯れてしまうと翌年の実付きが期待できません。
肥料は年に1回、2月頃に化成肥料や油かすと骨粉を等量混ぜたものを株の周りに少量施します。肥料は多ければよいというものではなく、センリョウに関してはむしろ少ない方が株も寸がつまった感じでバランスよく育ち、実付きも良くなります。多いとその逆で枝葉ばかり伸びて茂って実付きも悪くなります。特に窒素分の肥料が多いと顕著にその症状が出ますので気をつけます。
鉢植えの場合、新芽が地面から伸びてこなくなったら鉢の中がいっぱいになっている可能性が高いので一回り大きな鉢に植え替えます。適期は3月~4月です。
さし木は5月~6月が適期です。枝を2~3節のところで切り取り、先端の4枚を残して下の葉は取り除きます。その4枚の葉も大きな場合は先端を1/3ほど切り取って、葉の面積を小さくして余計な水分が出て行くのを抑えます。1時間ほど吸水させてから赤玉土を入れた鉢に挿します。
タネまきは熟した果実を採って果肉を取り除き土にまきます。芽が出るまで3~4ヶ月かかりますので、乾かさないように管理します。タネまき後順調に育って3年も経つと実をつける株に成長します。タネまきの適期は3月頃です。